鍼灸適応疾患

神経系疾患

神経痛

痛みについて、東洋医学ではその原因を「冷え」(寒邪)によるものと診ています。ですから基本的に温めることが早く治るということになります。 はり、灸治療、特に当院では、まず西洋医学の面からその痛みは脊髄神経が出てくる椎管孔の狭窄によるものか、筋肉やスジの疲労によって起こったものかを判断します。 その上で東洋医学的治療を行います。まず患者様の治そうとする力(自然治癒力・生命力の強化)が旺盛になるように、全身をめぐっている経絡のバランスを整える治療をします。これが患者様の回復力を高めることになり、これだけで痛みは半減します。そして、悪い部分の血液循環をよくするようにその部分を治療していきます。痛みはこれで軽くなっていきます。

 

その他疾患

神経麻痺、痙攣、脳卒中後遺症、自律神経失調症、頭痛、めまい、不眠、神経症、ノイローゼ、ヒステリー

 

運動器系疾患

頚肩腕症候群

肩や頚の凝りを含んだ、一番多い症状のひとつですが、頚椎の異常がないか、内臓に病気がないか西洋医学の面から観察します。次に東洋医学では気血が上に昇り頚肩に充満して、腕まで違和感を出していると診ます。 気血を足の方へ下げていくように治療します。経絡(全身に12組24本)の調整を行います。そうすると頚肩の充血がとれて痛みや重だるさが軽減します。次に、頚肩の凝りや圧縮に対して軽く気血を流すようにはりや灸(温灸)を行います。からだが軽くなり生き返ったような気分になります。

 

その他疾患

関節炎、リウマチ、五十肩、腱鞘炎、腰痛、外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)

循環器系疾患

高血圧・低血圧

原因は、生活習慣病であることは承知の通りです。ですから、治療は多少長期になりますが血圧を安定させるのは、短時間でも可能です。当院の治療法である体質改善を行ってください。 脉を診て(脉診)全身の気血水のバランスを整えてやれば、生命力が強化され、血圧は安定してきます。

 

その他疾患

心臓神経症、動脈硬化症、動悸、息切れ

呼吸器系疾患

喘息

現代医学でもなかなか根治が難しい病の一つです。

アレルギーによるとされていますが、体質を変えればよくなります。漢方では気の病とも言われていますが、当院の治療はまさに気を調整する(専門用語で経絡治療と呼んでいます)治療法ですので、苦しい呼吸困難から開放されます。

その他疾患

気管支炎、風邪、および予防

消火器系疾患

胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)

この病気で悩んでおられる方は非常に多いと思います。医師の診察と治療を受けてもなかなかだと思っておられる方へ、はり灸治療から診ると漢方でいうところの脾臓という臓器が弱って、胃や腸の症状が出るのです。この脾臓という臓器は、(西洋医学でいうところの膵臓や胃、十二指腸、胆のう、肝臓の一部までを含んだ臓器と考えてください)を中心に五臓(漢方でいう肝臓、心臓、脾臓、肺臓、腎臓)のバランスをとることにより胃腸の症状がよくなっていきます。

家庭でも出来る足三里の灸はよく効きますヨ! 

その他疾患

胆のう炎、肝機能障害、肝炎、胃十二指腸潰瘍、痔疾

代謝内分泌系疾患

バセドウ氏病

西洋医学でもよくなるのですが、なかにはどうしてもよくならない患者様がおられます。そんな方へ本当の東洋医学で治している当院の治療を受けてください。 甲状腺のあるのどのところは、ツボの系統(経絡)がたくさん通っています。その中心となるのが肝臓と脾臓です。これらを中心に全身のバランスを整えますと、ホルモンの調整ができます。つまり自律神経が大きくこれに関与しているのです。

 

その他疾患

糖尿病、痛風、脚気、貧血

生殖、泌尿器系疾患

腎炎

なかなか難治な病です。現代医学も診断はしますが、あとは経過を診てどうしてもよくならなければ人工透析という方法になっています。

こうなる前に東洋医学の力を受けてください。肝腎要と言われるように東洋医学でも難しい臓器です。漢方の食養(薬膳)を合わせて当院の経絡治療(十二経の気血水を調整)を長期に受けてください。

その他疾患

膀胱炎、尿道炎、性機能障害、尿閉、前立腺肥大、陰萎

 

耳鼻咽喉科系疾患

メニエル氏病

原因がよくわかっていませんが、東洋医学では肝臓と胆のうを中心に治療します。「肝は血を蔵す」と中国の古典に書かれています。この血に気(気は動きます)が安定しないため、めまいや耳鳴などが発生します。よく効いて安心の生活ができます。

その他疾患

中耳炎、耳鳴、難聴、鼻出血、鼻炎、ちくのう、咽喉頭炎、へんとう炎

眼科系疾患

眼精疲労

パソコン時代になり、目が疲れたと感じる人と、頚肩が凝る、頭が痛いと訴える人がいます。

五臓六腑で眼に関係のあるのは、肝臓、腎臓、脾臓です。これらの弱っている臓器を脉診で診断して治療します。パソコンが楽に操作できます。 

その他疾患

仮性近視、結膜炎、疲れ目、かすみ目、ものもらい

婦人科系疾患

更年期障害

閉経が近づくとからだのホルモンのバランスが崩れて自律神経失調症のような諸症状があらわれます。

当院の治療法、五臓六腑(東洋医学でいう臓器)から出入している十二の経絡(気血水が流れているツボの筋)に、それぞれ患者様の訴えられる諸症状が全部入っているのです。

これらの経絡を調整することにより、頭・目・耳・肩・胸・腹部などの症状が軽減していきます。お薬をたくさん飲むのがつらい方はご相談ください。

 

生理痛

子宮内膜症になっていたりしますと、痛みが取れにくいですね。

女性によく効くツボ(生理通の特効穴)、足に三陰交というツボがあります。家庭でもお灸をすると痛みが軽減します。

漢方でいう肝臓、腎臓、脾臓のバランスを整えて冷え症を治しますと生理痛はなくなります。

 

血の道症

出産後に種々の原因、例えば子育てで過労だった、精神的なストレスが多かった、からだを冷やしてしまったなどでさまざまな症状が出ます。特に頭痛、頭重、めまい、はき気、耳鳴り、倦怠感、精神不安、動悸、神経痛、冷え症等々、とても不安で育児も出来ないくらいになります。 漢方では、これをおけつ症といい、からだの中に不用な血液(栄養や酸素をなくした血液のこと)が溜まって種々症状を発症します。このおけつを除く治療法が経絡治療なのです。1回ごとの治療で目の前が明るくなっていきます。

 

不妊症

これも種々原因がありますが、まず健康なからだをつくることです。冷え症が一番よくありません。五臓六腑(東洋医学の臓器)のバランスを整え、ご夫婦で健康なからだをつくることが大切です。

その他疾患

乳腺炎、白帯下、月経不順、冷え症

 

小児科疾患

小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)

昔から小児カン虫と呼ばれていました。関西地方で特にさかんに小児はりが行われていましたが、最近ははりに来る子供さんが少なくなってきました。夜泣きやキィーキィー言う、人にかみつく、食欲不振、チック症などよく効きます。

お母さん方が、「はりは痛いのでは」と言われますが、小児や子供に針は刺しません。皮膚に接触するだけです。

 

夜尿症

小児はりの効果がよくある症例ですが、小学生で夜尿症の子供さんが治療に来ます。やはり接触するだけで子供さんたちは気持ちが良いと言うこともあります。

 

その他疾患

小児喘息、アレルギー性湿疹、耳下腺炎、虚弱体質の改善